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品質管理|なぜなぜ 分析や工程管理についての基本的な考え方、具体的な方法の例など、「漠然としてて人に聞いてもよく分からない!けど知ってないと困る!」と言う内容を分かりやすくご紹介しています。

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品質管理|なぜなぜ 分析や工程管理についての基本的な考え方、具体的な方法の例など、「漠然としてて人に聞いてもよく分からない!けど知ってないと困る!」と言う内容を分かりやすくご紹介しています。

品質管理となぜなぜ分析


前回からの続きです。

 そしてよく耳にする「なぜなぜ分析」です。「なぜ?」を5回くり返して真因をさぐる方法です。例えば簡単な例でご説明しますと

転んで顔をケガした場合です。(簡単な例なので5回はくり返してませんが)
今回は、転んだこと自体の分析ではなく、転んだ程度でなぜ顔をケガしちゃったのか?に言及する内容としますね。

なぜ顔をケガした? → 手を地面に着かなかったから

なぜ手を着かなかった? → ポケットに手を入れていたから

なぜポケットに手を入れていた? → 寒かったから

⇒対策は、ポケットに手を入れない (手袋をするなど)

となります。仮に分かり切った内容であっても、一つずつ順番にひも解いていきましょう。ちなみに上記のように、必ずしも要因は1つに限りません。ひも解いていく過程で、矢印が二つ、三つと枝分かれしていくのも一般的です。また、「なぜ?なぜ?」とひも解いていって原因が見えたら、今度は逆に下から「だから、だから」と戻ってみましょう。どういうことかと言いますと、

なぜ顔をケガした?手を着かなかったから。なぜ?ポケットに入れてたから。なぜ?寒かったから。。

に対して、寒かった。。だからポケットに手を入れてたの。。だから手が着けなかったの。。だから顔から行っちゃったの。。

という意味です。なぜなぜ分析で出てきた結論は、上記のように論理的につながってなくてはいけません。なのでこのような「確かめ算」的なことして確認します。

 

工程管理の知識、工程管理の目的


 最後に工程管理全般に関連する用語をご紹介しておきます。

・5S : 整理、整頓、清掃、清潔、しつけ
・3定 : 定位置、定品、定量
・指差呼称 : 的を絞って うっかりミス防止
・変更管理 (4M:Man、Machine、Method、Material)
・PDCA : Plan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Act(改善)

5S3定は、職場管理の基本としてよく使われますね。
指差呼称は、目標物(目的)に対して指をさすことで、意識を集中して、更に声に出すことで、確認をより確実にするものです。品質だけでなく、安全確認のときに用いられるのが一般的です。
次に変更管理ですが、「変更は、それまでの安定を乱す可能性がある」という観点から、品質管理においては「4M管理」などとよく言われます。Man は作業者、Machine は機械や装置、Method は作業手順や作業方法、Material は部品や材料などを差します。これらのような製造に関わる主な要因を管理して、安定が乱れても気付けるようにしておこう、というものです。
最後にPDCAですが、PDCA : Plan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Act(改善) の項目を継続的に管理して、工程状態を維持、管理しようというものです。一定期間ごとに状況を確認し、問題がなければそのまま継続、問題があれば改善して標準化をくり返します。(継続する)

以上が今回の「品質管理」の基本になります。冒頭の「広義の品質管理」でご紹介した色々な内容も、最後までご覧いただいたあとでもう一回見ていただくとより分かりやすいかと思います。
まずは品質管理の「考え方」を知ることからです。 何事も、知ってて作業するのと、知らないでするのとでは大きな違いがありますし。 ありがとうございました。


 

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